この記事ははんドンクラブ Advent Calendar 2024の19日目の記事です。 ※不衛生な描写を多分に含みます。ご注意ください。
はんドンで私を見ている人なら概ね承知しているであろうが、昨年12月に1字で画数が多いメンタルの病気で無職になってから10ヶ月ほど療養という名のニートをしていた。 この頃は時間は無限にあるのにとにかく気力がなく、通院だろうがゴミ捨てだろうが1日に1件のタスクを処理するのが精一杯だった。 「それぞれ1件」ではなく「どれか1件」である。要はパワプロのサクセスのようなシステムで生活していたのである。 人との交わりを絶ってじっと耐え忍ぶ生活の中では「部屋の掃除」の優先度はとにかく低く、それはそれはひどい環境で生きていた。 いや、今もそこら中に爪痕が残っているのだが…。
リビングもキッチンもエントロピーは高めの家だったのであまり気にしたことはなかったが、思えば幼少期から家は汚かった。 友人を招待することは一度も許されなかったし、ランドセルの中でプリントはぐしゃぐしゃになり、ベッドの下は魔境、GBAのカートリッジを累計5個紛失した。
高エントロピー環境でエリートの育成を受けた結果、部屋の散らかり具合への耐性が極めて高い人間に育った。カスのキルアだ。 これは大学生の頃のエピソードだが、洗い物を溜めに溜めたまま帰省して、戻ったら白のプラスチックボウルが紫色に変色していたことがある。
たひさんが自室のことを”たひジェイル”と呼んでいたことに味を感じたので、自室のことは”つぼケージ”と呼んでいた。 想像に難くないと思うが、メンタルを病んでしまった人間の部屋は往々にして汚くなる。
長い長い無職の結果、自室はケージと呼ぶにふさわしい様相を呈していた。
年末の大掃除に向けて自らを鼓舞する意味も兼ねて、当時いかに部屋が汚かったかを振り返ろうと思う。
■玄関 3年ほど前から歯列矯正でマウスピース生活になっていて、水とお湯以外飲むときはうがいが必要になり、飲料がほぼすべて水に置き換わるならいいものにしようとウォーターサーバーを契約した。
毎月約12リットルのクソデカボトルが2本届く契約で、消費ペースも概ね同じだ。
この水12リットルのクソデカボトルが入っている段ボールが6箱、空の段ボールが2箱、空のボトルが1本、玄関と廊下に置いてあった。 段ボールは底面30cm平方、高さは45cm程度ある。廊下の幅半分ほどの段ボールの山が玄関を圧迫してまっすぐ移動することができない。 脚立なども玄関に出しっぱなしになっているため、かき分けながら外出していた。
■水回り
浴槽はこの前気まぐれで洗ったが、洗面所の水垢はひどいものである。
この部屋は諸事情で内見せずに見取り図だけで決めたのだが、いわゆるデザイナーズというやつで、入居して初めて洗面台がガラス製であることを知った。
風呂トイレ別・独立洗面台をマストの条件で提示したはずなのに、水回りが全面タイルでひとつながりになっていて、洗面所と風呂は扉でなくカーテンで仕切られている。